山本アンさん

an_035年ほど前、友だちが国際村で結婚式をあげた時、信濃町の野尻湖に一目惚れ。 子供達が走っていく険しい山の小道、皆が集まってノンビリと遊んでいる湖のビーチ。当時、ここで暮らして子育てをしたいと強く思ったが、夫も私の仕事が東京で、夏休みに何週間も休める余裕がなさそうだった。

でも、2011年3月11日に全てが変わった。アメリカにいる親が孫のことを心配して1年間帰米した。日本の状況が落ち着いて戻ることにした時、東京ではなくてもよいとひらめいた。 というのは、その1年間、インターネットを活かして東京でやっていた仕事を続けていた。夫も仕事を翻訳に切り替えてどこでも仕事ができるように工夫した。自由自在に家族にとって最適な場所、子供たちにとって「ふるさと」になれそうな場所、を選べることになった。そこで、野尻湖しかなかった。夫が2011年の秋頃から物件を探し始めた時、NPOざいごうを見つけて、ずっと大変お世話になり続けてきました。

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信濃町での生活は来月で1年が経つ。この1年間は、信濃町には野尻湖だけではなくて、黒姫高原やとなりの戸隠など、こんなに美しい自然に囲まれて過ごしても良いのかしら、と思っている毎日だ。それで、何よりも色々な人にお世話になっている。隣の方に鍬の使い方や野沢菜の漬け方を教わったり、環境に関心を持っているグループで食材の放射線量を測定したり、商工会議所主催の「起業塾」で信濃町をよくしたいと思っている人たちとたくさん出会えたり、東京に住んでいた時よりも自分の世界が広がってきたようにかんじる。NPOざいごうを始め、信濃町の新しいお友だちのみなさんに感謝します。