2月16日の朝、わが家の玄関の風除室のガラス戸は雪が全面張り付き真っ白である。 よく見ると、張り付いた雪は平板正規六花形の結晶がきれいに見える。 でも、戸を開けると、ひざ上まで積もった雪がビッシリと隙間なく埋めつくしている。 とにかくスコップで雪をかき分け外に出た。3~4日かけ家も周りの雪を片付けた。
残った雪は北側のみとなった。北側は15m弱、幅2mのところである。 雪の高さは一茶ではないが雪五尺(1.5m)弱である。
この雪を除雪機なしで、ダイエットを兼ねて、人力で雪かきをすることにした。 まずは、準備、背中にタオルを入れて、スキーウェアを着、滑り止めを付けた長靴をはいて、私の雪かきスタイル完了。(背中のタオルはざいごう会長の直伝の汗取りである。) この日の雪かきはあいにく昼過ぎとなった。 このため、雪かきを始める前に、屋根の雪を観察し、溶け具合を確認して作業を開始する。 私の場合、道具は、スコップ、スノーダンプ、つるはしの3点を使う。 まずは、スコップで雪を切り出し、スノーダンプで運ぶ、そのうち、スノーダンプで40~50㎝角に雪を切り出し運ぶ、ちょっと調子にのって、60㎝角に大きく切り出そうとすれば、スノーダンプはきしみ、非力な私では、押すのに余分な労力がかり運ぶのがやっととなる。 とにかく単調に切り出し運ぶ作業がつづく。つるはしは雪氷を割るときに使う。 でも、雪は面白い、昼過ぎは表面がキラキラ光っていたものも、日が沈む頃になると青白く光りしまってくる。 私はこの青白く光る雪が好きだ。雪は、時間とともに質、重さが変わり、楽しむことができる。
とにかく1日目半分が済み、2日目も昼からの作業となったが、日が沈む前に終わった。 北側の一直線がきれいに片付いた。ただ雪をかいただけなのに終わると達成感がある。 また、作業中汗をかいたと思わないが、服を脱ぐと、シャツはベッタリで、背中のタオルを抜くとしっかり汗を吸っている。
これが、移住して3年目の素人の雪かきの顛末です。 運動不足の私には、雪かきはちょうど良いダイエット運動になっている。
【3年目冬を迎えた信濃町の住人 鳥部幸彦】